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薬剤部
薬剤部の紹介
薬剤部概要
常勤薬剤師48名(うち育休1名)
薬剤助手(技能補佐員)14名
電子カルテ:富士通HOPE/EGMAIN-GX
薬剤部門システム:(株)ユヤマ
調剤監査システム、散薬調剤ロボット(DimeRo Ⅱ)、抗がん薬混合調製ロボット(ChemoRo)、抗がん薬調製支援システム(ChemoROAD Ⅱ)、注射返品薬自動仕分け機(SepaRo)、一包化錠剤監査支援装置(TabSight-S)、一包化錠剤仕分け装置(TABSORT)、持参薬鑑別支援装置(TabJudge)、注射配置薬リスクマネジメントシステム(Secuill-Stand)、病棟業務支援システム(Pharma Road Ⅱ)など
(2024/4/1現在)
薬剤部門システムの概要
調剤支援システムYUNiCOM-GX® ((株)湯山製作所)(図)を導入し、電子カルテからのオーダーデータを処理して過不足ない薬剤部業務支援体制を整えています。また、YUNiCOM-GX handy®を用いて調剤鑑査、および取り揃え鑑査が行えるため、薬剤技能補佐員による業務支援にも柔軟に対応できます。さらに在庫管理システムMeLS® ((株)湯山製作所)によって、オーダーデータを含め、電子カルテ端末上に配置したWeb請求システムによる処方オーダー外の医薬品請求データも管理しており、病院全体での医薬品物流が把握できます。
統合型調剤支援システムYUNiCOM-GX® ((株)湯山製作所)
調剤室機器全般
病棟業務や患者様に接する時間を確保するため、最新の調剤支援機器(ロボット)を導入しています。全自動散剤調剤装置(ロボット、DimeRo II)は30種の散剤を搭載することができ、電子カルテからのオーダーを取り込んだ後に全自動で散薬秤量調剤を行います。人為的ミスを防ぐとともに散剤調剤室中の飛散がほぼ皆無になるなど職場環境の整備としても優れています。全自動錠剤分包機(PROUD-VC)は、次世代の一包化調剤支援装置であり、正確さと速度に加えてフレキシブルなカセットを一定数備えていることから、オーダーごとの対応を可能にしています。また、一包化錠剤鑑査支援装置(TabSight-S)は、一包化後の自動判別チェック機器で監査業務の効率化を支援するとともに、薬品照合や異物混入のチェックにも活用できます。最新型注射薬ピッキングマシーン(ys-BT-X)は、カートへのトレイセットまで全自動で行う他、ラベルや注射箋の印字まで自動で対応する機器ですが、返却トレーも装備されており、病棟から返却された医薬品を元のトレーに戻す作業が不要となっています。また、当院には気送管が設置されており、人を介さず各部署へ薬剤を払い出すことができるため、必要時には各部署との速やかな連携が取れるとともに、緊急時や夜間帯においてもICU・HCU・ER(救急)などに対して迅速に薬剤の供給が可能となっています。
医薬品情報管理室
医薬品情報管理室では、公的機関や製薬会社からの情報や書籍などを収集し、医薬品情報を分類・管理しています。また、患者様向け指導箋やパンフレットなどを収集し各部署に提供することや、医師・看護師などの医療スタッフからの問い合わせに対する情報提供を通して、適切な薬物療法を行う支援をしています。医薬品の採否を決定する薬事委員会の準備・資料の作成も行っており、適正な採用医薬品数を維持するべく管理しています。現代の医薬品情報室は、院内の中枢機能といっても過言ではなく、特に医薬品マスタの登録・整備も随時最適化に向けて調整しており、医薬品ごとに処方上限値を設定しています。また、YUNiCOM-GX® ((株)湯山製作所)のMDviewの機能を活用し、薬剤部からの院内向け医薬品情報を配信しています。この情報は院内の全ての電子カルテ端末からでも閲覧できるため、必要な医薬品情報を迅速かつ確実に周知するために活用できます。
がん化学療法部門
化学療法レジメンは、月1回開催される委員会で、医師、薬剤師が中心となり、申請されたレジメンの精査を行って電子カルテ内に登録されます。当院の抗がん剤調製は、主に抗がん剤調製用アイソレーターを使用することで、調製に携わる薬剤師の抗がん剤への曝露リスク低減を目指しています。また、抗がん剤混合調製ロボット(ChemoRo®、湯山製作所)も導入し、暴露対策に加えて抗がん剤調製にかけていた時間を削減することが可能となり、患者様に対する指導などに時間を割くことができます。化学療法室内の調製室では、外来化学療法を行う患者様に対し、医師、薬剤師、看護師が互いに連携が取りやすい環境にあります。
麻薬管理
麻薬管理部門では麻薬の管理・払出を主な業務とし、経口剤・外用剤・注射剤を合わせて約20品目の麻薬製剤を管理しています。YUNiCOM-GX(湯山製作所)の麻薬管理システムMONETを使用しており、受払簿の作成だけではなく、麻薬帳簿、届出書各種、年間報告書等、麻薬管理に係る書類を作成することができます。
当薬剤部の大きな特徴の一つとして、巨大な麻薬金庫「室」(SR-400 株式会社エーコー製)を所有していることが挙げられます。この麻薬金庫は高さ2.27 m幅2.17 m奥行き2.26 m重さ1,900 kgであり、内部に棚を設置し、金庫内に入って作業するのに十分な大きさを備えています。また1時間耐火金庫に相当する耐火パネルが用いられており、火災にも耐えられる性能を有しています。
手術予定患者様への術前指導
手術等の日程が決まった外来患者様に対しては、薬剤部窓口などで薬剤師が面談を行い、お薬手帳を用いて、術前中止薬を鑑別する運用を実施しています。この際は、術前中止薬リストとして院内に周知した「術前外来 抗凝固薬等に関する情報提供」を用います。患者様との面談中に服用中の薬剤・サプリメント、中止すべき薬剤・サプリメントを電子カルテに記載し、担当医に報告した後、担当医が薬剤師の提案に基づいて中止指示を行い、薬剤師はその指示を患者様に伝えるという流れで運用しています。
治験薬管理
医薬品として薬が認められるためには、最終的に患者様を対象とした臨床試験を経なければなりません。本院では、このような薬の評価のための臨床試験(一般に治験と言います)を支援する部署として薬剤部内に治験管理室が設置されています。治験管理室の役割として、試験薬の管理、医師の処方せんを基に調剤、投与スケジュールの確認、検査値等の確認が有ります。治験が滞りなく進むためには、様々な職種と連携し情報を共有することも重要です。将来、多くの新薬の誕生に携われるように日々業務を行っております。
薬品庫業務
薬品庫では院内で使用される医薬品の購入、在庫管理を行なっております。薬剤管理には在庫管理システム(MeLS®)が導入されており、購入情報や使用量、在庫状況を管理することが可能です。このシステムにより、調剤室の定数を下回った医薬品を薬品庫へ自動請求することができ、その請求に伴い、薬品庫の定数を下回った医薬品の自動発注することが可能となっています。また、医薬品の包装変更や医薬品の回収が発生した場合、医薬品情報室と連携し、迅速に対応しています。