診療科・部門のご案内

整形外科

側弯症外来

整形外科では運動器官を構成するすべての組織、つまり骨、軟骨、筋、靭帯、神経などの疾病・外傷を対象とし、その病態の解明と治療法の開発および診療を行う専門領域です。その対象は脊椎・脊髄、骨盤、上肢、下肢など広範囲に及びます。
運動器疾患は我が国を含めた世界各国で1990年以降、最も重大な疾病負担となっています。特に世界に類を見ない高齢化社会である我が国において、運動器疾患の治療は社会的にも重要性を増しています。当科では3つの臨床グループ(脊椎・脊髄、上肢、下肢・スポーツ)により専門性の高い診療を行っています。当院の整形外科は治療が難しい疾患や手術を中心に、地域の多くの患者様に対する診療を行っています。当科は、スタッフ9名全員が日本整形外科学会専門医であり、各疾患領域のエキスパートです。さらに当院のリハビリテーション科、麻酔科、神経内科、放射線科、小児科と連携して、低侵襲手術、人工関節置換術、顕微鏡下手術などの方法を行い、世界レベルの最善最良の治療を提供します。

脊椎脊髄センター

脊椎脊髄センターは現在4名の脊椎脊髄病指導医と1名の脊椎脊髄病専門医が治療を担当し、年間手術件数は200件を超えています。
当センターでは脊椎外科一般、側弯症などの脊柱変形、頚椎、腰椎の変性疾患、靭帯骨化症、リウマチ性脊椎炎、転移性脊椎腫瘍、脊椎感染症、透析脊椎症、脊椎外傷、脊椎・脊髄腫瘍など幅広い分野の脊椎疾患に対応し、治療を行っています。 治療においては内科やリハビリテェーション科、小児科等の診療科と協力し、看護師や理学療法士といった他職種との緊密な連携を通して、診療にあたっています。
また当センターでは疾患の予後予測や病態の解明、民族性や性別などの多様性が治療に与える影響の調査や新しい医療用デバイスの開発など、さまざまな基礎的および臨床的研究を行っております。

上肢 (手の外科・肘関節・肩関節) 領域

国際医療福祉大学成田病院上肢グループでは、中山政憲 准教授、中村宗一郎医師が中心となり、手・肘・肩の疾患を対象に診療を行っています。
骨折・靭帯損傷・腱損傷などの外傷一般、末梢神経障害、関節リウマチの外科治療、人工関節手術(手指・肘・肩)、関節鏡手術(手・肘・肩)を特に得意としています。

変性疾患
末梢神経障害(手根管症候群・肘部管症候群・ギオン管症候群)
腱鞘炎(ばね指・ド・ケルバン病)
関節リウマチ(指・手・肘・肩)
変形性関節症(指・手・肘・肩)
手関節不安定症・三角線維軟骨複合体損傷
デュプイトラン拘縮
肩腱板損傷 など
外傷
手指・手関節の骨折(橈骨遠位端骨折、舟状骨骨折、骨性マレット(槌指)、など)
肘周囲骨折(尺骨肘頭骨折、上腕骨遠位端骨折、上腕骨通顆骨折など)
肩周囲骨折(上腕骨近位部骨折など)
腱損傷 (新鮮損傷、陳旧性損傷)
靭帯損傷(新鮮損傷、陳旧性損傷)
神経損傷(新鮮損傷、陳旧性損傷) など

当科での代表的な疾患と手術方法をご紹介いたします

下肢 (股関節・膝) 領域

膝・股関節については、大谷慎也医師、内藤寧医師、飯塚藍医師を中心に関節外科を専門とするメンバーにより治療を行っております。変形性関節症や関節リウマチなどの疾患や、前十字靭帯(ACL)損傷や半月板損傷、大腿骨頸部骨折などの外傷まで幅広く対応しており、必要に応じてグループ病院である国際医療福祉大学三田病院の長島正樹教授と連携を取り、治療にあたっています。いずれの疾患・外傷においても、専門性の高い最新治療を行っております。また、内科的な併存疾患を有する患者様には各診療科と協力して診療にあたっております。対応する疾患・外傷は以下のように多岐にわたっております。

変性疾患
変形性股関節症
大腿骨頭壊死症
変形性膝関節症
大腿骨内側顆骨壊死症
関節リウマチ
タナ障害
鵞足炎 など
外傷
膝前十字・後十字靭帯損傷
膝内側・外側半月板損傷
膝蓋骨脱臼
大腿骨近位部(頸部、転子部)骨折
脛骨高原骨折 など

当科での代表的な疾患と手術方法をご紹介いたします

足の外科

当病院では、“足の外科”(足首からつま先までの領域)について、専門性の高い医療を行っております。対応する足の疾患は以下のように多岐にわたっております。

スポーツ関連疾患
足関節後方インピンジメント症候群(三角骨障害など)
足関節前方インピンジメント症候群
足関節捻挫、慢性足関節外側靭帯損傷
距骨軟骨損傷
アキレス腱周囲炎、アキレス腱付着部症、アキレス腱症
腓骨筋腱脱臼
リスフラン靭帯損傷
疲労骨折(Jones骨折、舟状骨疲労骨折) など
変性疾患
外反母趾
変形性足関節症
扁平足(後脛骨筋腱不全症)
強剛母趾
内反小趾
リウマチ足変形 など
外傷疾患
足関節脱臼骨折
アキレス腱断裂
踵骨骨折
リスフラン関節脱臼骨折
距骨骨折 など
その他
足部外傷後変形治癒
足根骨癒合症
有痛性外脛骨
足根管症候群
骨端症(Freiberg病、Köhler病) など

当院で治療を行っている代表的な足の外科疾患を以下にお示しします

受診される方へ

ご予約・お問い合わせ

診察を円滑に行うために、事前に下記問診票をダウンロードし必要事項をご記入いただきまして受診当日ご持参ください。

問診票(PDF)

※脊椎の診察ではガウン(外来でお渡しします)へのお着替えが必要になる場合があります。着脱しやすい服装でご来院ください。(冬場のロングブーツなど着脱しにくいお履き物でご来院される方は、スリッパなどをご持参ください。)

診療実績

上肢 2020年度 2021年度 2022年度 総計
骨折観血的手術(上肢) 40 43 39 122
手根管開放術 6 10 14 30
腱鞘切開術 5 10 29 44
関節鏡下肩関節手術 8 13 17 38
神経剥離・移行術(上肢) 4 5 9 18
手指・手関節形成術(鏡視下手術含) 2 10 11 23
腱縫合術 4 5 3 12
デュプイトレン拘縮手術 2 2 2 6
人工肩関節置換術 1 1 1 3
人工肘関節置換術 1 0 1 2
人工指関節置換術 2 2 3 7
腱移行・移植術、剥離術(上肢) 1 4 4 7
下肢 2020年度 2021年度 2022年度 総計
人工股関節置換術 21 51 60 132
人工膝関節置換術 33 63 67 163
人工骨頭挿入術(大腿骨) 9 3 11 23
骨折観血的手術(大腿) 21 15 31 67
骨折観血的手術(膝関節) 5 0 2 7
骨折観血的手術(下腿、足関節、足部) 22 19 22 63
関節鏡下半月板切除・縫合術 12 9 14 35
第一足指外反矯正手術 8 8 19 35
観血的関節固定術(足関節) 4 2 2 8
アキレス腱断裂手術 3 8 3 14
靱帯断裂形成手術(足関節) 0 3 2 5
脊椎 2020年度 2021年度 2022年度 総計
頚椎前方固定術/人工椎間板置換術 1 9 11 21
頚椎椎弓形成/切除術 19 32 34 85
頚椎後方固定術/頚椎後側方固定術 13 7 5 25
頚椎前後方固定術 0 0 1 1
胸椎椎弓切除術 0 0 5 5
胸椎後方固定術/胸椎後側方固定術/胸椎前後方同時固定術/胸椎側方固定術 5 5 9 19
腰仙椎椎弓切除術 38 58 65 161
腰仙椎後方固定術(内視鏡例含)/腰椎後側方固定術 29 42 42 113
腰椎前後方同時固定術 6 3 10 19
腰仙椎前方固定術/腰椎前外側椎体固定術/腰椎側方椎体間固定術 16 22 26 64
腰椎椎間板ヘルニア摘出術/顕微鏡下髄核摘出術 21 21 14 56
脊椎/脊髄腫瘍摘出術(髄外) 1 3 4 8
変形矯正手術 9 11 5 25
転移性脊椎腫瘍・骨原発腫瘍手術 2 2 3 7
総計(上記以外の術式含む) 529 694 791 2,014

外来医師担当表

曜日 午前 午後
初診 再診・専門外来 再診・専門外来
初診担当医 大谷(下肢)
江幡(脊椎、第2のみ)
初診担当医 大谷(下肢)
飯塚(下肢)
山川(一般)(2,4)
菊地(一般)(1,3,5)
丸岩(脊椎)
中山(リウマチ)
飯塚(下肢)
丸岩(脊椎)
飯野(一般)
初診担当医 船尾(脊椎) 船尾(脊椎)
初診担当医 中山(上肢)
中村宗一郎(上肢)
初診担当医 八木(脊椎)
水越(脊椎)
内藤(下肢)
八木(脊椎、側弯症)
水越(脊椎)
内藤(下肢)
山川(一般)(1,3)
菊地(一般)(2,4)
側弯症外来(八木/第3週)
骨粗鬆症外来
処方外来
【特記事項】
  • ※初診、再診共にすべての診察は原則予約制です。事前に予約をお取りください。
  • ※初診の方は原則他医療機関からの紹介状(診療情報提供書)が必要です。受診の際にご持参ください。
  • ※手術等で代診になることがあります。

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ご予約・お問い合わせ

●一般診療のご予約・変更(予約センター)
TEL:0476-35-5576
(月曜日~土曜日 8:30~17:30 ※祝日は除く)

●その他のお問い合わせ
TEL:0476-35-5600(代表)