診療科・部門のご案内

小児科(新生児集中治療部)

2022年10月の産婦人科体制強化以降、当院ではお産が着実に増加しており、それに伴い小児科医による呼吸障害をはじめとした治療対応の需要も増加してきました。このような背景から2024年4月に当院小児科では新生児集中治療部を新たに発足しました。以降、診療能力がさらに向上し、対応可能な疾患の範囲や治療の幅も増えたため、2024年度上半期だけでもこれまで以上に治療実績を積み上げてきております。最近では小児科と小児外科の連携もさらに密になり、新生児外科対応の実績も増えております。

早産など集中治療が必要な赤ちゃんのために
新生児治療病床を増床しました

NICU、GCUの設備の写真

2020年の開院以来、お産件数が増加していることに伴い、赤ちゃんに対する医療を充実させるため、新生児治療病床を増床しました。

NICU・GCUの開設について

赤ちゃんが寝ている写真

当院では、新生児(生後28日未満、生まれてから1か月健診くらいまでの赤ちゃん)に充実した医療をご提供するため、出生後の赤ちゃんを中心に診療を行う「新生児集中治療部」を立ち上げ、NICU(新生児集中治療室)とGCU(新生児回復室)の開設準備のために、新生児治療病床を増床しました。

  • NICU:早産児、低出生体重児、先天性疾患の赤ちゃんなどを受け入れる、新生児に特化した集中治療室
  • GCU:NICUで治療を受けて状態が回復した赤ちゃんを主に受け入れ、退院準備を進めるお部屋

一般的に、妊娠37週から41週の満期産の赤ちゃんのうち、約15%が生まれてきた後に何らかのサポートを必要とし、約5%がより高度なサポートを必要とするといわれています。また、元気に生まれた場合でも、満期より早く生まれた赤ちゃん(全出生のうち5~6%)や、体重の少ない赤ちゃん(全出生のうち9~10%)は、しばしば未熟性に対するサポートを必要とします。

当院では、こうした新生児に対する医療を充実させるため、NICUの経験が豊富な新生児を専門とする医師2名(新生児集中治療部長・鹿嶋 晃平 教授北瀬 悠磨 講師)を迎え、早産や体重の少ない赤ちゃん、双子の赤ちゃんや合併症をお持ちのお母さんから生まれてくる赤ちゃんなどに、幅広く対応できる体制を整備しております。さらに、院内の小児外科とも連携しながら、赤ちゃんの消化管を中心とした手術対応などもめざします。
今後、産科小児科小児外科が一丸となり、安心してお産に臨んでいただけるよう、また周産期医療と小児医療に対する地域医療に貢献いたします。

NICU・GCUの鳥観図

NICU・GCU(イメージ)

NICUの鳥観図

NICU(イメージ)

GCUの鳥観図

GCU(イメージ)

診療実績

新生児入院実績(総数)の推移

新生児入院実績(総数)の推移
新生児入院実績(出生体重別)の推移

新生児入院実績(出生体重別)の推移
2023年度上半期 2023年度下半期 2024年度上半期
~1499g 0 0 0
1500~1999g 0 0 5
2000~2499g 8 5 20
2500~3999g 27 30 45
4000g~ 0 0 0
総数 35 35 70
新生児入院実績(在胎週数別)の推移

新生児入院実績(在胎週数別)の推移
2023年度上半期 2023年度下半期 2024年度上半期
~33週 0 0 0
34週 0 0 2
35週 0 1 2
36週 4 4 4
37~41週 31 30 62
42週~ 0 0 0
総数 35 35 70
人工呼吸管理実績の推移(重複なしで最大のものをカウント)
2023年度
上半期
2023年度
下半期
2024年度
上半期
気管挿管 0 0 1
NCPAP 9 6 4
ハイフロー
セラピー
0 0 2
総数 9 6 7