呼吸器リハビリテーション

息苦しくなると、日中の活動量を抑える方が多く、徐々に全身の筋力が低下します。その期間が続くと、今までできていたことも苦しく感じやすくなる、「息切れの悪循環」に陥ります。呼吸困難や活動制限を生じている、もしくは生じるリスクがある方に対し、「運動療法」・「コンディショニング」・「日常生活動作」を通して、疾患の進行予防や健康状態の維持・改善を支援します。

対象となる疾患一例

慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎、神経筋疾患による呼吸不全、呼吸器感染症(各種肺炎、膿胸、新型コロナウィルス感染症など)、開胸開腹手術の前後(肺癌、消化器癌など)

リハビリテーション内容

呼吸状態(スパイロメトリー、咳嗽力計など)や体組成(体重や筋肉量)、筋力(握力、大腿四頭筋)、移動能力・運動耐容能(6分間歩行)の評価をさせて頂きます。定期的に評価をし、リハビリテーションの効果判定を行い、以下のような訓練内容の調整・再検討に役立てます。

運動療法

重錘やHUR、トレッドミル、自転車エルゴメーターなどを使用し、全身の筋力と持久力の維持向上を目指します。

コンディショニング

効率的な呼吸をするためのストレッチや深呼吸・排痰法の会得を目指します。

日常生活動作練習

実際の生活動作での息切れを緩和するための動作練習および工夫を実践します。

周術期のリハビリテーション

全身麻酔をかけて開胸・開腹する手術の方(肺腫瘍や消化器腫瘍などの方)が対象となります。手術前は、手術に臨むための体力強化、肺活量強化、排痰法の会得を図ります(プレハビリテーション)。術後は点滴やドレーンがついている状態でも早期から歩行し、深呼吸・排痰を促進する事で、呼吸器系合併症・体力低下を予防し、早期退院・早期生活復帰を目指します。

専門的な機器

トレッドミル

屋内でランニングやウォーキングを行う運動器具です。傾斜や速度の変更で、負荷の調整も可能です。

体成分分析装置:Inbody®

訓練効果を正しく評価するために、体重やBMI以外に、体水分・タンパク質・ミネラル・体脂肪を定量的に分析できます。

コーチ2®

深呼吸の訓練に使用します。手術前後の無気肺や肺炎の予防に効果的です。