心大血管疾患リハビリテーション

心疾患の発症により、動くと苦しくなったり胸が痛くなったりする場合があります。また心疾患の治療後にどの程度動いて良いか、元々の生活に戻れるか不安になる方も多くいらっしゃいます。当院の心大血管疾患リハビリテーションは、心疾患自体について知ることから始まり、患者様お一人お一人に合った運動指導や日常生活動作指導を安全に実施できるよう取り組み、再発予防とQOL(生活の質)改善につなげていきたいと考えております。

対象となる疾患一例

心不全をはじめ、虚血性心疾患、外科疾患(弁膜症、大血管疾患術後)など

リハビリテーション内容

握力や膝関節伸展筋の筋力、片脚立位などのバランス、6分間歩行試験や心肺運動負荷試験(CPX)などの体力を総合的に評価しリハビリテーションを実施しています。基本的には体力をつける有酸素運動、筋力をつける筋力強化運動の2つを中心に、また運動前後に準備体操・整理体操も併せて実施していきます。また必要な方には自宅での家事動作等も評価・練習していきます。リハビリテーション中は心疾患のリスク管理として心電図や血圧などの確認を適宜行います。

専門的な機器

心肺運動負荷試験(CPX)

サイクルエルゴメーター(自転車漕ぎ)運動を用いて、日常生活でどの程度運動負荷をかけて良いかなどが具体的な数値で表示されます(スポーツ復帰などの参考にもなります)。

サイクルエルゴメーター

有酸素運動を自転車漕ぎ運動にて実施します。
運動の負荷・時間は患者様毎に異なります(適宜CPX検査結果に合わせて実施します)。

HUR

体幹・下肢筋力強化練習を空気圧トレーニング「HUR(フー)」を使用し、心臓への負荷をかけ過ぎないよう低負荷にて実施します。