診療科・部門のご案内

形成外科

国際医療福祉大学医学部 形成外科学教室

形成外科で治療している疾患

どんな疾患を治療しているか

形成外科ではどんな疾患を治療しているかご存知でしょうか?

眼科であれば眼、耳鼻科であれば耳・鼻といった具合に、診療科の名前に具体的な対象臓器があるとイメージがつきやすいですが、形成外科という診療科名には特定の対象臓器が入っていないため、扱う疾患がわかりにくいと思われます。
形成とは「形づくる、作り直す」という意味で、形成外科とは失われた機能や外貌を修復する診療科です。生まれつきの変形や、ケガ・病気によって生じた変形・傷あとを目立たず、きれいにすることでQuality of Life(生活の質)の向上を支援します。また、加齢によるお困り(眼瞼下垂や顔のしみ)にも対応します。

どんな疾患を治療しているか

以下の診療内容をご覧ください。形成外科ではこのような疾患も治療をしているのだと驚かれるかもしれません。形成外科の扱う疾患は非常に多岐にわたり、まさに頭のてっぺんから足先まで、身体表面にあらわれた変形や欠損に対して治療を行っています。以下の疾患でお悩みの方は、ぜひ当科外来でご相談ください。

当科外来では、十分なスペースを取った処置室、レーザー治療室をそなえており、外傷の縫合や小さな皮膚良性腫瘍の切除といった小手術、小範囲のレーザー治療については、外来での施術が可能です。
また、入院の上での手術だけでなく、手術室を使用しての日帰り手術にも対応しております。

特長

1.診療では丁寧な説明を心がけ、個々の患者さんの条件にあった最適な治療法を選択します

2.外傷の縫合や皮膚良性腫瘍の切除といった治療から、より専門的で高度な診療・治療にいたるまで幅広く対応します。

外傷の縫合や皮膚良性腫瘍の切除

上段左:左頬部皮膚腫瘍、中:腫瘍切除切開線、右:手術終了時
下段左:手術後1か月、中:手術後4か月、右:手術後1年、傷あとは目立たない

3.傷あとセンター (Scar Revision Center)を開設し、すべての患者さんに対して、目立たないきれいな傷あとを目指します

傷あとセンター

① 他院婦人科で手術をした後の下腹部の傷あと。衣服で隠れるので、痛みと痒みがある陰毛内の部分だけの治療をご希望された。
② 手術:陰毛内の赤く盛り上がった傷あとだけを切除した。
③ 再発予防のため、ジグザグに縫合して手術を終了。
④ 手術後1年。手術前にみられた痛みと痒みは消失。こんなに手術で綺麗になるなら陰毛外の傷あとも手術を受ければ良かったとのことでした。

4.院内他科と密に連携し、先天異常、重症外傷、頭頸部・乳房再建、難治性潰瘍(なかなか治らない傷)などに対して集学的治療を行います

当科では、患者さん一人一人としっかりとコミュニケーションを取った上で診療をすすめていくことを大事にしております。

診療内容

当科では以下のような疾患に対して治療・手術を行っております。下記に記載されていない疾患につきましても対応可能なことがありますのでご相談ください。

  • 体表面の先天異常(口唇口蓋裂、先天性眼瞼下垂、睫毛内反症、小耳症をはじめとした先天性耳介奇形、合指症・多指症、臍ヘルニア、単純性血管腫(赤あざ)、扁平母斑(茶あざ)、色素性母斑(黒あざ)など)
  • 熱傷(やけど)
  • 顔面外傷、顔面骨骨折(鼻骨骨折、頬骨骨折、眼窩骨折など)、四肢外傷
  • 皮膚腫瘍、皮下腫瘍、軟部腫瘍(皮膚がん、ほくろ・粉瘤などの良性皮膚腫瘍、血管腫、脂肪腫など)
  • 頭頸部がん、乳がんなどのがん切除後の再建
  • 肥厚性瘢痕・ケロイド(傷の盛り上がり)、瘢痕拘縮(傷によるひきつれ)
  • 褥瘡(床ずれ)、難治性潰瘍(糖尿病や外傷、下肢虚血などを原因としたなかなか治らない傷)
  • その他 顔面神経麻痺、眼瞼下垂、眼瞼内反症、リンパ浮腫、腋臭症(わきが)など

シミ(老人性色素斑や脂漏性角化症など)に対するレーザー治療は自費診療です。

※その他の自費診療につきましては、受診前にお問い合わせください。
 ご相談内容によっては対応が難しい場合があります。

特に注力している分野

その他の専門領域や特殊医療

傷あとセンター (Scar Revision Center)

傷あとがめだつ方に薬物療法、レーザー、再生医療(開院後申請予定)、手術、放射線療法などを組み合わせたオーダーメイドの先端治療をご提供します。

レーザー治療

生まれつきの黒あざ、茶あざや赤あざは、レーザー治療や手術を組み合わせ、最適な治療法を提案します。生まれつきのあざについては、疾患によってはレーザー治療も保険適用があります。また、自費診療となりますが、加齢による“しみ” などの色素斑も治療します。

診療実績

延べ人数 2021年度 2022年度
外傷 90 78
先天異常 33 17
腫瘍 211 241
瘢痕・拘縮・ケロイド 29 23
難治性潰瘍 17 75
炎症・変性疾患 18 24
その他(眼瞼下垂など) 138 122
総計 536 580

外来医師担当表

曜日 午前 午後
松﨑(再診)
呉(初診)
石井(第2週/リンパ浮腫)
大原(第4週/ボトックス)
松﨑
松﨑(第2.4週)
呉(第1.3.5週)
【特記事項】
  • ※予約・紹介患者様優先となりますので、予約外で受診ご希望の方は電話でのお問い合わせをお勧めします。
  • ※担当医師が変更となる場合や診療を休止する場合があります。お電話でお問い合わせください。

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ご予約・お問い合わせ

●一般診療のご予約・変更(予約センター)
TEL:0476-35-5576
(月曜日~土曜日 8:30~17:30 ※祝日は除く)

●その他のお問い合わせ
TEL:0476-35-5600(代表)