診療科・部門のご案内

産科・婦人科/婦人科

診療概要

婦人科腫瘍専門医3名を中心に、婦人科がんに対して根治性の高い手術を行っています。化学療法、放射線療法、ホルモン療法も組み合わせて治療します。
腹腔鏡下手術も技術認定医2名を中心に、積極的に行っています。

正確な診断をわかりやすい言葉で

治療のために必要な診断は、正確でなくてはなりません。
従来の基本的診察に加えて病理診断、画像診断( CT、MRI、PET-CT )を必要に応じて行い、総合的に診断を確定します。
細胞診専門医3名は病理診断経験も豊富で、外来でプレパラート(組織標本)を持参いただければ、CCDカメラで画像所見をお見せしながら、わかりやすくご説明します。

めざすのはより高い専門性

私たちの最大の武器は手術です。婦人科腫瘍疾患は多岐にわたりますが、あらゆる状況における対応能力を備えます。
子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんに対する根治的な手術では、術後合併症の発症頻度を低くする技術を有します。

お一人おひとりに寄り添う看護

婦人科病棟では、同じ女性として現在・未来をともに考える看護をめざします。患者様と多くの時間を共有し問題を解決することができるよう、看護師がチームで患者様お一人おひとりを支えます。

主な対象疾患

婦人科悪性腫瘍(子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなど)、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍、子宮頸部異形成(円錐切除術) など

特長

初期・早期のがん

ロボット支援手術などでご負担を最小限に

複数の婦人科腫瘍専門医(3名)、腹腔鏡下手術技術認定医(2名)、ロボット(da Vinci)手術認定医(2名)を配置して、初期がん、早期子宮体がんに対する腹腔鏡下手術一般や、術後の創部痛がより弱い傾向にあるロボット支援下腹腔鏡下手術を実施しています。
できるだけ手術創を小さく、身体への負担を少なくすることを大切にします。

浸潤(しんじゅん)がん

手術・化学療法・放射線療法の最適な組み合わせ

たとえば、子宮頸部の上皮(粘膜)から発生するがんを子宮頸がんといいますが、はじめは上皮の中にとどまっているがん(上皮内がん)が、次第に子宮の筋肉に浸潤(しんじゅん)します。さらに腟や子宮のまわりの組織に及んだり、骨盤内のリンパ節に転移したりします。
こうした浸潤がんの治療においては、初発・再発を問わず手術・化学療法・放射線療法を組み合わせ、根治をめざした集学的治療を行います。

 

若年性の子宮がん・卵巣がん

機能を温存する妊孕性(にんようせい)温存療法

若年性の子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんに対しては、妊娠の可能性を残すための妊孕性(にんようせい)温存療法を積極的に行います。
特に、子宮体がんにおける高用量黄体ホルモン療法は、子宮摘出をしない保存的治療ですが、経験豊富な医師が治療を担当します。
今まで国内で約300例の子宮体癌や異型のある子宮内膜増殖症、異型ポリープ状腺筋腫の症例の経験があり、100名以上の妊娠・出産・挙児を得た実績があります。
また、子宮頸部初期病変に対しては、HPV(ヒトパピローマウイルス)検査を積極的に行い、リスクの低い場合は、円錐切除より低侵襲なレーザー蒸散術を日帰り手術で行います。

良性の腫瘍

お一人おひとりにあった治療を

良性の子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症、卵巣嚢腫に対しては、薬物療法を行うのか、あるいは積極的に腹腔鏡下手術で対応するのか、患者様のご要望も入れながら、お一人おひとりの状態をしっかり診断して個別に検討します。
更年期など女性のライフスタイルに影響する症状に対しても、ホルモン補充療法の必要性について、お一人おひとりていねいに治療・検討していきます。

その他の専門領域や特殊医療

妊孕性温存を目的とした子宮頸がん・子宮体がんに対する高用量黄体ホルモン療法時の子宮鏡下手術 / 子宮頸部異型腺細胞(AGC)に対する精査・治療/広汎性子宮頸部摘出術 など

患者様といっしょに戦う「個別化治療」

私たちは、スペシャリストとしてお一人おひとりにあった治療を患者様といっしょに考えていきます。

正確な診断に基づいたがん治療

がんの確定診断には、画像検査や病理検査が不可欠です。病理診断にも精通した医師(細胞診専門医3名、婦人科腫瘍専門医3名)が対応するので、症例が少ない悪性腫瘍にも対応できます。

いっしょに考える個別化医療

「個別化医療」という言葉をご存じでしょうか? 厚生労働省は「患者一人ひとりの体質や病態にあった有効かつ副作用の少ない治療法(オーダーメイド医療)」と 定義しています。婦人科がん領域でも遺伝子診断などに基づいて選択した薬がめざましい効果を発揮することがあります。当院には遺伝子診断センターが設置されており、必要時には連携して治療法を検討します。
さらに私たちは病気だけでなく、個々の患者様の身体的精神的状況も考慮します。すなわち、患者様の職場やご家庭の状況、治療に対する要望を踏まえ、標準治療だけに固執せず、患者様といっしょに「納得できる治療方針」をつくり上げていきます。
そのためには、治療のメリットとデメリット、ほかの治療選択肢などを十分に理解いただくことが重要です。疑問点がある場合には、遠慮なく担当医にご質問ください。

診療実績

*2020年3月開院以降の件数/2021年、2022年は1月~12月の件数

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主な疾患の症例数内訳 2020年 2021年 2022年
悪性疾患 子宮頸がん 4 10 13
子宮頸部上皮内腫瘍(CIN3、AIS) 8 23 23
子宮体がん 7 15 27
卵巣がん・卵管がん・腹膜がん(境界悪性腫瘍を含む) 8 10 23
その他 1 0 0
合計 28 58 86
良性疾患 子宮筋腫・子宮腺筋症 34 100 131
子宮内膜症 5 13 32
良性卵巣腫瘍 17 64 66
骨盤臓器脱 4 13 14
子宮内膜増殖症 23 26 24
子宮内膜ポリープ 13 36 42
その他 8 9 14
合計 104 261 323

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主な手術件数の内訳 2020年 2021年 2022年
悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術(開腹手術) 6 17 12
腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術 - 2 21
卵巣悪性腫瘍手術 7 8 21
子宮頸部円錐切除術 4 19 12
子宮頸部レーザー蒸散術 5 7 10
審査腹腔鏡 0 4 0
その他 4 2 1
合計 26 59 77
良性疾患 内視鏡手術
腹腔鏡下子宮全摘術(TLH) 32 44 89
ロボット支援下子宮全摘術 - 26 35
腹腔鏡下子宮筋腫核出術 7 30 21
腹腔鏡下子宮内膜症病巣除去術 5 14 31
腹腔鏡下付属器摘出術・卵巣腫瘍摘出術 16 60 59
腹腔鏡下異所性妊娠手術 2 2 1
子宮鏡下子宮内膜ポリープ摘出術 36 56 61
子宮鏡下子宮筋腫摘出術 0 8 6
その他 0 5 0
内視鏡手術合計 98 245 303
開腹手術 腹式単純子宮全摘術 3 11 11
子宮筋腫核出術 0 3 3
付属器摘出術・卵巣腫瘍摘出術 0 2 5
その他 1 0 0
開腹手術合計 4 16 19
新規患者数 化学療法 12 25 26
放射線治療 3 9 11
高用量黄体ホルモン療法 12 7 10

外来医師担当表

曜日 午前 午後
進(須郷、吉田)
担当医
進(須郷、吉田)
担当医
岡田(毎月第2週, 第4週)
片岡(毎月第1週, 第3週)
渋井
岡田(毎月第2週, 第4週)
片岡(毎月第1週, 第3週)
渋井

片岡
片岡
担当医
岡田
木原
岡田
木原
担当医 担当医

担当医

担当医
【特記事項】
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  • ※担当医師が変更となる場合や診療を休止する場合があります。お電話でお問い合わせください。

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