病院のご案内
国内外の患者様に、先進医療をご提供する国際的なハブ病院をめざします
幅広い疾患に対応する診療科と、これまでにない特長的なセンター
遺伝子診断センター
本学のゲノム医学研究所長を務める辻省次教授(前東京大学ゲノム医学研究機構長)を中心に、世界最高水準のゲノム解析を駆使しながら診療を行う遺伝子診断センターを開設しています(毎週火曜日11~15時)。
- 導入している最先端の次世代シーケンサー (NovaSeq) を駆使しながら、高精度のゲノム検査を診療に有効に活用します。
- 遺伝性疾患が想定される疾患に対して、臨床診断に基づき、解析が必要と考えられる遺伝子を網羅的に解析します。
- その後、診断確定に役立つゲノム情報を高精度に解読し、診療部門に提供します。
- 保険適用されている疾患は保険診療の枠内で、保険適用されていない疾患は自費診療となりますが、いずれの場合も高性能で最適なゲノム検査を実施します。
- このほか、認定遺伝カウンセラーによる遺伝カウンセリングも実施します。
ご予約・お問い合わせ
遺伝子診断には院内からの診断依頼が必要となります。
ご相談を希望する疾患に応じた診療科で、保険適応の可否を判断した後のご対応となります。
国際遠隔診断センター
当院と海外の大学や医療機関、本学の海外拠点等を専用線で結び、放射線画像や病理画像などの医用画像について、遠隔で診断・判定して現地の診断をサポートします。
放射線画像については、撮影方法から画像の診断まで細やかにサポートします。病理標本は、現地で標本作製後WSI (Whole Slide Imaging)スキャナを用いてガラス標本をデジタル画像化し、それをオンラインで診断します。
現地の医師との意思疎通は非常に重要です。オンラインカンファレンスのための設備も完備して、密なコミュニケーションを図ります。
国際臨床感染症センター
海外から持ち込まれる病原体への対策は不可欠です。成田空港に隣接した大学病院として、当センターが中心となって国内での拡散を防ぐ初動体制に貢献します。感染症における各領域の専門家が揃った当院では、感染に対する診療・研究に対応することはもとより、アジア地域の医療機関と連携して、各国の感染対策の向上に貢献する取り組みを推進します。
がん放射線治療センター
最新のCT・MRI・PET-CTを用いて、あらゆる疾患に対し正確な診断をめざします。画像とカテーテルを組み合わせたIVRや、トモセラピーによる高精度な強度変調放射線治療などを駆使して、機能温存・副作用軽減を追求します。
日本最大級の予防医学センター
予防医学センターには、日本最大級となる人間ドックセンターと、プールなどを併設する健康増進センターを開設します。
当グループの東京にある山王メディカルセンター の予防医学センターは、山王病院 の各診療科と直結したスムーズな対応と落ち着いた雰囲気の中でリラックスして受診いただけることで高い評価を得てきました。2018年には、ベトナム・ホーチミン市に国立チョーライ病院との共同運営で、日本基準の「ドック健診センター(HECI)」を開設しています。
こうした実績をもとに、当院の人間ドックセンターでは経験豊かな医師と専門スタッフが、質の高い健康チェックを行い、より健康な身体づくりのための予防などについて適切にアドバイスします。PET-CT、MRIなど先進医療機器を完備し、より精度の高い検査をご提供することはもとより、日帰りドックから宿泊ドックまで、さまざまなオプション検査、メニューをご用意します。
検査結果によって、2次検査や精密検査が必要な場合は、当院の診療部門と密接に連携し、各科の専門医がスムーズに診療する体制を整えます。
健康増進センターには、宿泊施設やプール、ジム、サウナなどを備えており、海外からの受診者の方にもリラックスしてお過ごしいただける環境を整えています。
予防医学センター・人間ドックさまざまな国から患者様をお迎えする体制
多言語に対応し国際ラウンジを設置して医療通訳を配置するなど、さまざまな国から患者様をお迎えする体制を整えます。宗教関連スペースを整備し、レストランやフードコートでは様々な文化や食の嗜好に対応したメニューをお選びいただけます。
病棟では、患者様やそのご家族・ご友人に、ゆっくりとくつろいでいただくための内装やアメニティを一般病室にもしつらえます。長期に入院される場合や、治療の目的、患者様のご要望に応じて、より一層の快適さをご提供する特別室を洋室・和室でご用意します。
海外からの患者様には専用の病棟もご用意し、言語や文化的なストレスが最小限となるよう、医療通訳をはじめとしたスタッフが丁寧にご案内します。
最高水準の医療機器
先端技術を駆使した正確な診断・治療を可能にする数多くの先進医療機器を備えます。
安全な心疾患・脳疾患治療をご提供する「ハイブリッド手術室」
従来のハイブリッド手術室より高品質の手術室を設置します。従来は別の場所に設置される血管撮影装置と、直達手術(メスで切る手術)を行う手術室をひとつに組み合わせたこと(ハイブリッド)で、安全な治療をご提供します。写真は、手術台に血管造影装置を設置したハイブリッドアンギオです。
心筋梗塞や脳卒中を最新鋭機器で治療する「血管撮影室 アンギオシステム」
心筋梗塞や脳卒中に代表される血管病のカテーテル治療を安全に行うため、2方向から同時に画像を撮影できる最新鋭のバイプレーン装置を導入し、高度なカテーテル治療を実施いたします。
さらなる低侵襲を実現する「内視鏡センター X-TV装置」
消化管の撮影や内視鏡を用いた低侵襲治療を行うため、さまざまな方向から撮影が可能な最新鋭のX線撮影装置です。従来装置に比べ大幅な照射線量の低減が可能となり、より安全な検査・治療が可能です。
正常組織への照射量を低減する「多目的放射線治療装置(リニアック)」
さまざまな部位のがんに対し、患者様にやさしい放射線治療を実現する、多目的放射線治療装置(リニアック)です。高描出能のイメージング技術で患部を捉え、最適なエネルギーの放射線をターゲットに正確に集中させることが可能です。
精度の高いがん治療を実現する「トモセラピー」
千葉県内で設置している施設が極めて少ないトモセラピーは、強度変調放射線治療(IMRT)の専用機で、当院のがん放射線治療センターに設置します。
複雑な形状のがん組織にも、その形に沿って放射線を照射し、精度の高いがん治療を実現します。
位置や大きさ、転移など、一度に全身検査する「PET-CT」
放射線を出す微量の薬剤を使って細胞や機能の異常を調べるPET(陽電子放射断層撮影)と形の異常を調べるCT(コンピュータ断層撮影)を組合せることで、より正確で詳しく病態を調べることができます。特にがん診療では、病巣の位置や大きさ、転移の有無などを一連の検査で全身を調べることができます。
導入する装置は、唯一の国産メーカー製で、ドームの開口径が90cmと広く、閉塞感を抑え、負担の少ない検査が可能です。
放射線を使わずに、より鮮明で安全な「3.0テスラMRI」
患者様の身体を傷つけずに、磁場と電波を使って全身の臓器や関節、血管などの画像を様々な方向から写し出すことができます。X線などの放射線を使わない検査ですので、被ばくの心配はありません。最新の静音技術により検査中の音を低減していますので、従来の3T装置に比べ快適に検査を受けていただけます。
血流や代謝など、機能の変化をみる「SPECT」
放射線を出す微量の薬剤を体内に投与し、臓器や体内組織に集まる様子や、分布を画像化します。レントゲン検査やCT検査が形態をみるのに対して、SPECTでは血流や代謝といった機能の変化をみることで、疾病・病期の診断や治療効果の判定、予後の予測など幅広い用途において、有用な情報が得られます。
導入するSPECT装置は検出器を3つ搭載することで、高画質・高分解能なイメージングを可能にします。
1回転で、臓器全体を高速撮影する「320列エリアディテクターCT」
1回転で320断面もの撮影ができるCTです。撮影範囲も160mmと大きいため、血管や各臓器全体の画像なら1回転(最速0.275sec/rot)で得ることができ、全身でも、非常に短い時間で検査することが可能です。世界初のディープラーニングを用いた画像再構成技術を搭載し、高品質な画像をより低線量で撮影するので、身体へのご負担は大きく軽減します。
1ポーズで腰椎と両大腿骨をスキャンする「DEXA骨密度」
身体への負担を軽減すると同時に、より精度の高い、高画質の測定画像を提供する骨密度測定装置です。腰椎と大腿骨を一度にスキャンするので、途中で体位を変える必要もなく、長時間、同じ姿勢を維持する必要もありません。検査スピードは速く、従来に比べて被ばくの少ない測定が可能です。