ご挨拶
理事長ご挨拶
学校法人 国際医療福祉大学 理事長 高木 邦格

国際医療福祉大学は、これまで約30,000人の卒業生を医療福祉の現場に輩出し、2020年におかげさまをもちまして創立25年目を迎えました。この記念すべき節目の年に、医学部の本院となる国際医療福祉大学成田病院が開院いたしました。
642床の国際医療福祉大学成田病院は、空港至近の病原体対策として水際を守る国際臨床感染症センター、ゲノム解析に基づく遺伝子診断センターや先進的な診断・治療を行うがん放射線治療センター、最新鋭の医療機器を駆使しながら1日最大200人を受け入れる日本最大級の予防医学センター、ベトナムに開設したドック健診センターなど海外の施設と繋ぐ国際遠隔診断センターといった、これまでにないセンターを開設いたしました。
また、千葉県内での導入実績が極めて少ないトモセラピーをはじめとする最新鋭の先進医療機器や、充実した設備・アメニティを完備して、成田市や千葉県をはじめ多くの方々に高度な医療をご提供してまいります。
世界的な新型ウイルスによる影響で日本中が混乱をきたした昨年に続き、地域の大学病院として当院に求められる役割はますます大きくなると思われます。
国際医療福祉大学成田病院は、地域医療に対する貢献を軸に、さまざまな文化や食の多様性、多言語などにも対応することで国際的な医療ニーズにも応え、海外の患者様にも質の高い医療とサービスをご提供し、アジアを代表する世界的な拠点病院をめざしてまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
学長ご挨拶
国際医療福祉大学 学長 鈴木 康裕

国際医療福祉大学は、医療福祉の専門職育成と地位向上をめざし、1995年に開学した日本初の医療福祉の総合大学です。栃木県大田原市、千葉県成田市、東京都港区、神奈川県小田原市、福岡県大川市の5キャンパスに1 0 学部25学科を持ち、大学院まで含め約1万人の学生が学んでおります。2017年に千葉県成田キャンパスに医学部を新設したことにより、医師の養成もスタートいたしました。世界水準の革新的なカリキュラムのもと、国内外の臨床現場で「チーム医療・チームケア」に貢献できる、高い総合的診療能力と国際性を兼ね備えた医師の養成をめざしております。
2020年3月に完成した国際医療福祉大学成田病院は、この医学部の本院となる病院です。国内はもとより、海外からの患者様にも高度先進医療をご提供する国際的な拠点病院をめざしております。さらに、本学学生の実習施設としての機能を強化することで、結果的には地域の皆様へ質の高い医療をご提供できますよう努めてまいります。
本学では医学部新設以降も、2018年に「赤坂心理・医療福祉マネジメント学部」を擁する東京赤坂キャンパスを開設したほか、2021年には成田キャンパスに臨床工学技士を養成する「臨床工学特別専攻科」を新設するなど、医療に対する社会的ニーズに応える人材の育成と教育を展開しております。今後も本学の附属・関連施設と密接に連携しながら、地域の皆様に良質な医療をご提供するとともに、大学として優秀な人材の育成にも努めてまいります。引き続き皆様のご理解とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
病院長ご挨拶
国際医療福祉大学成田病院 病院長 宮崎 勝

2020年に発生した新型ウイルスに対し大学病院としての社会的使命を果たすべく、当初の予定から1か月前倒して開院いたしました国際医療福祉大学成田病院は、地域の皆様方のご協力のもと、着実に歩みを進めております。
各分野でトップクラスの実績を持つ経験豊かな医師が集結した当院では、あらゆる疾患に対応できるよう全科をそろえて総合的な診療を行います。千葉県印旛市郡地域を中心に、高度で質の高い医療を地域の皆様にご提供するため、脊椎脊髄センター、消化器病センター、脳卒中センター、血液浄化(透析)センターをはじめ、国際臨床感染症センター、がん放射線治療センターなどの各センターが連携しながら、地域医療の一層の充実に貢献してまいります。
東日本大震災から11年を迎えましたが、当院は万が一の災害時にこの地域における災害拠点病院としての機能を果たせるよう、72時間稼働する非常用電源を備えました。
また、海外からの患者様には、言語別の国際ラウンジを設置して多言語に対応するスタッフが常駐し、※ハラル食に代表される食の多様性や宗教など文化面にも配慮しながら対応いたします。さらに、プール、ジム、サウナなどを備えた健康増進センターでは、医師やメディカルスタッフが医学的な視点から皆様の健康づくりをサポートいたします。
当院は、大学附属病院として高度先進医療をご提供しながら新しいグローバル感覚をご提供する病院として、医師会や地域の先生方とも連携しながら、皆様に信頼いただける病院をめざしてまいります。
- ※当院の基準に基づいたハラル食のご提供ができます。詳細につきましては国際室にお問い合わせください。
Profile
千葉大学卒、医学博士。
前国際医療福祉大学三田病院病院長、元千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学教授、元千葉大学医学部附属病院病院長・千葉大学副学長。
第112回日本外科学会定期学術集会会頭、日本肝胆膵外科学会名誉理事長、第49回日本胆道学会会長、アメリカ外科学会(ASA)名誉会員、ヨーロッパ外科学会(ESA)名誉会員、The International Surgical Group(ISG)日本代表メンバー。
特に難易度が高いとされる肝臓、胆のう・胆管、膵臓(すいぞう)を扱う肝胆膵外科医として、1,500件を超える手術を執刀。
「沈黙の臓器」と呼ばれ、進行した段階でがんが見つかるため切らずに諦める医師も多いなか、困難と言われる再発した膵臓がんの手術も多数成功させている肝胆膵がんにおける第一人者