成田病院について

理事長・学長・病院長ご挨拶

理事長ご挨拶

学校法人 国際医療福祉大学 理事長 高木 邦格
高木 邦格

 国際医療福祉大学は、これまで約32,000人の卒業生を医療福祉の現場に輩出し、2020年におかげさまをもちまして創立25年目を迎えました。この記念すべき節目の年に、医学部の本院となる国際医療福祉大学成田病院が開院いたしました。

 世界的な新型コロナウイルス蔓延により日本中が混乱をきたしていた2020年、4月に開院を控えていた当院は、国からの要請を受け、大学病院としての使命と地域医療を守るために開院を1か月前倒しすることを決意し、全国の多くの医療機関同様、コロナ禍の3年間を戦ってまいりました。これまでさまざまなご支援とご協力を賜りました皆様方には心より御礼申し上げます。

 642床の国際医療福祉大学成田病院は、空港至近の病原体対策として水際を守る国際臨床感染症センター、ゲノム解析に基づく遺伝子診断センターや先進的な診断・治療を行うがん放射線治療センター、最新鋭の医療機器を駆使しながら1日最大200人を受け入れる日本最大級の予防医学センター、ベトナムに開設したドック健診センターなど海外の施設とつなぐ国際遠隔診断センターといった、これまでにないセンターを開設いたしました。

 また、千葉県内での導入実績が少ないトモセラピーをはじめとする最新鋭の先進医療機器や、充実した設備・アメニティを完備して、成田市や千葉県をはじめ多くの方々に高度な医療をご提供してまいります。

 国際医療福祉大学成田病院は、地域医療に対する貢献を軸に、さまざまな文化や食の多様性、多言語などに対応することで国際的な医療ニーズにも応え、海外の患者様にも質の高い医療とサービスをご提供し、アジアを代表する世界的な拠点病院をめざしてまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

学長ご挨拶

国際医療福祉大学 学長 鈴木 康裕
鈴木 康裕

 国際医療福祉大学は、医療福祉の専門職育成と地位向上をめざし、1995年に開学した日本初の医療福祉の総合大学です。栃木県大田原市、千葉県成田市、東京都港区、神奈川県小田原市、福岡県大川市の5キャンパスに10学部25学科を持ち、大学院まで含め約1万人の学生が学んでおります。2017年に千葉県成田キャンパスに医学部を新設したことで、医師の育成もスタートいたしました。世界水準の革新的なカリキュラムのもと、国内外の臨床現場でチーム医療・チームケアに貢献できる、高い総合的診療能力と国際性を兼ね備えた医師を育成しております。

 国際医療福祉大学成田病院は、日本の空の玄関口である成田国際空港至近という地の利を生かし、海外からの患者様にも高度先進医療をご提供できる国際的な病院をめざしております。また、本学医学部の本院となる病院でもあることから、真の国際性を備えた医師として将来国内外問わず活躍できることをめざして学ぶ医学生のための実習施設として、その機能強化にも力を入れています。そのことは結果的に地域の皆様へ質の高い医療をご提供することにつながっていくと確信しております。

 今後も当院をはじめ、本学の他の附属・関連施設と密接に連携しながら、地域の方々に安全で良質な医療をご提供することを第一義に優秀な人材育成に努めてまいります。

 本学では医学部新設以降も、2018年に東京赤坂キャンパスを開設したほか、2021年には成田キャンパスに臨床工学技士を養成する「臨床工学特別専攻科」を開設、さらに2023年4月には「介護福祉特別専攻科」を新設するなど、医療に対する社会的ニーズに応える人材育成と教育を実践しております。引き続き皆様のご理解とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

病院長ご挨拶

国際医療福祉大学成田病院 病院長 吉野 一郎
吉野 一郎

 2023年4月より病院長に就任いたしました。宮崎前病院長が開院以来3年間に築かれた基礎のもと、さらに充実した医療を皆様にご提供すべく職員一丸となって取り組んでまいります。

 2023年は本学の医学部第一期生を初期研修医として当院に迎え、充実した医学・医療教育も合わせて行うため附属病院として心を新たにしております。良い医療人を育てるには良い医師とスタッフ、そして良い医療が基本です。これまでの高度で良質な医療をさらに充実させながら、皆様に信頼される病院として地域とともに発展できることをめざしてまいります。

 当院の特長は、あらゆる疾患に対応できる診療科・センターなど充実した診療機能を備え、高度な知識・技術と豊富な経験を有する医師とメディカルスタッフが、診療部門の垣根を超えて相互に協力しながらきめ細かいチーム医療をお届けできることです。開院とともに新型コロナウイルス対応にフル稼働した国際臨床感染症センター、がん治療の切り札である高精度治療機器を備えたがん放射線治療センター、難病やがんの診療に欠かせないゲノム医療を推進する遺伝子診断センターをはじめ、消化器病センター、脊椎脊髄センター、脳卒中センター、創傷治癒センター、血液浄化センターなど社会的に重要な疾患に対してもしっかりとお応えできると確信しております。

 また、プール、ジム、サウナなどを備えた「健康増進センター」と人間ドック・健診を行う「予防医学センター」では皆様の健康づくりをサポートいたします。

 全国のグループ関連施設との相互協力や地元医師会・地域の先生方との緊密な連携も当院の強みです。地元の千葉県印旛市郡地域はもとより全国の皆様に高度で質の良い医療をご提供するとともに、国際的な医療提供も今後積極的に展開してまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。

吉野 一郎 新病院長 着任のお知らせ

Profile

九州大学卒、医師・医学博士、外科専門医、呼吸器外科専門医。
ハーバード大学留学、前千葉大学医学部附属病院副病院長、前千葉大学大学院医学研究院呼吸器病態外科学教授。
日本呼吸器外科学会理事長・第35回学術集会長、日本肺癌学会常任理事・第64回学術集会長、日本外科学会理事、日本胸部外科学会元理事、日本呼吸器内視鏡学会元理事、アメリカ外科学会(ACS)正会員、アメリカ胸部外科学会(AATS)正会員、ヨーロッパ胸部外科学会(ESTS)正会員・学術集会委員、国際肺癌学会会員(WCLC)元評議員、日本学術会議連携会員。The Best Doctors in Japan (2014~)。

肺切除から肺移植まで呼吸器外科手術を数多く経験。特に肺癌治療に関しては分子標的治療、免疫療法からロボット手術、高難度手術までオールラウンドに担当してきた第一人者。JCOG、WJOG、NEJ(※)など日本を代表する臨床試験グループにおいて世界レベルのエビデンス創出にも貢献。

  • ※JCOG/Japan Clinical Oncology Group:日本臨床腫瘍研究グループ
  •  WJOG/ West Japan Oncology Group:西日本がん研究機構
  •  NEJ/North East Japan Study Group:北東日本研究機構

吉野一郎病院長の研究業績(Search Results)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/?term=Ichiro+Yoshino&sort=date