お知らせ

2022.06.30

千葉県内初の「経口的ロボット支援下 咽頭癌手術」を実施しました

4月の診療報酬改定により保険適用となった「経口的ロボット支援下 咽頭癌手術」を、4月27日、当院の耳鼻咽喉科・頭頸部外科が千葉県内で初めて実施しました。この経口的ロボット支援手術は口腔をルートとすることが特長で、内視鏡下手術に比べてより正確で安全な切除が可能です。
これまで当院で積極的に実施してきた、早期の咽喉頭癌に対して経口的に行う内視鏡下手術は,嚥下機能の低下を最小限に抑え,早期回復を可能とする術式です。豊富な実績を持つ医師が、transoral video-laryngoscopic surgery (TOVS/経口的ビデオ喉頭鏡手術)および、endoscopic laryngo-pharyngeal surgery (ELPS/内視鏡的喉頭咽頭手術)として実施してまいりました。

同じ経口的手術でも、今回県内初実施となったロボット支援下手術は、内視鏡下手術に比べ、より高精度で安全な切除を実現し、患者さんの身体的負担をさらに軽くすることができます。
現段階では主に中咽頭癌を対象としており、日本ではまだ10数施設でしか実施されていない術式です。今回の県内第1例目実施を契機に保険診療施設としての要件を獲得し、今後のエビデンスの構築にも貢献してまいります。

頭頸部外科部長・今西教授

術者である頭頸部外科・渡部講師による
コンソール操作

(左から)渡部講師、今西教授、
プロクター清水顕先生/東京医科大学、北村医師

口から3Dカメラ・2本のアーム・助手操作機器
(吸引・給水・凝固デバイス、鉗子類)を挿入

手術支援ロボット「ダビンチ」について

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