2022.06.21
千葉県内初の「ロボット支援下 肝切除術」を実施しました
当院では、2022年4月の診療報酬改定で保険適用となった術式「ロボット支援下 肝切除手術」を、消化器外科・板野主任教授を術者として6月15日に千葉県内で初めて実施、成功いたしました。
2020年3月に開院した当院は、当初より最新鋭の手術支援ロボット「ダビンチXi」を導入しており、消化器外科・呼吸器外科・腎泌尿器外科・婦人科領域で実施してまいりました。
今回実施した「ロボット支援下肝切除術」は、全国でもまだ10数施設程度しか実施されていない手術です。消化器外科領域の手術はこれで全てロボット手術が保険適用となり、より幅広いがん治療において活用される可能性が広がりました。今後、当院では10例を実施して保険診療での施設要件を獲得し、恒常的な手術の実施をめざしていく予定です。
板野主任教授のコメント
当院の消化器外科では開院以来、癌に対する低侵襲手術を積極的に行ってまいりました。一昨年(2020年)の「ロボット直腸切除」をはじめ、昨年(2021年)6月には保険診療としては千葉県下初となる「ロボット膵切除」を導入し、現在は保険診療として実施しています。
当院は腹腔鏡下肝切除においてもこれまで多くの実績を積んでまいりましたが、今回の「ロボット肝切除」第1例目の成功により、これからも大学附属病院として、地域の皆様へ最先端治療をいち早くお届けできるよう一層努めてまいります。
(左から)皆川講師、板野主任教授、星本准教授