お知らせ

2025.09.26

大動脈弁狭窄症の患者様に対し経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)による治療を開始いたしました

重症の大動脈弁狭窄症の患者様に対し、新しい治療法である「経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)」を開始いたしました。TAVIとは、カテーテルを用いてTAVI専用の生体弁を大動脈弁の位置に留置する手術です。
開胸で行う外科手術の大動脈弁置換術と比べTAVIは身体への負担が少なく、入院期間も短いのが特徴です。この2つの治療法にはそれぞれ長所短所がありますので、年齢や病歴、他の病気の有無、血管の状態など、さまざまな要素を加味してどちらの治療法が良いかを検討し、患者様のご希望も踏まえた上で最適な治療法をご提案します。
当院では循環器内科、心臓外科、血管外科、麻酔・集中治療科などの医師をはじめ、看護師、放射線技師、臨床工学技士、理学療法士などの多職種でハートチームを構成し、TAVIの適応判断から手術、術後管理まで対応しています。

当院 循環器内科 中山 崇 准教授 のコメント
大動脈弁狭窄症は自然に治ることがなく、徐々に進行し、息切れや疲れやすさ、動悸、胸の痛みなどの症状を生じ、重症になると気を失って倒れたり突然死してしまったりすることもある病気です。当院では、重症大動脈弁狭窄症に対する根治的な治療法として「TAVI」と「大動脈弁置換術」の両方を提供できるようになりました。これまではTAVIを受けるために遠方の病院を受診しなければならず、治療を諦めてしまわれた患者様もいらっしゃいました。今後はこの地域でも、患者様の状態やご希望に合わせて最適な治療法をご提案できるようになり、より多くの方に安心して治療を受けていただけると考えております。

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