お知らせ

2020.04.17

脳卒中リハビリテーション外来(木曜午後)4月23日開設のお知らせ

リハビリテーション科では、脳卒中の後遺症に悩む患者様を対象とした特殊外来を開設します。
脳卒中発症後にすでに長期間が経過している患者様であっても対応いたしますので、以下のご案内をご覧のうえご相談ください。
患者様お一人おひとりにとって、最良のリハビリテーション治療と訓練を提供していまいります。

紹介状は必要ありません。
実施日:毎週木曜日・午後(除祝日)
ご予約:予約センター
 TEL: 0476-35-5576(月~土 8:30~17:30 ※除祝日)

国際医療福祉大学成田病院 リハビリテーション科
リハビリテーション科のご案内

脳卒中リハビリテーション外来(木曜午後)のご案内

脳卒中後遺症に悩んでおられる皆様へ

脳卒中(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)の発症後、長きにわたって、なんらかの症状(手足の麻痺、手足の病的な突っ張り、失語症や記憶障害などの認知機能障害、歩行障害、手足の痛みやしびれ)に悩んでおられる患者様は少なくありません。また、症状が残っているものの、諸般の事情で十分なリハビリテーション訓練を受けられていない患者様もいらっしゃることと思います。
当専門外来は、このような脳卒中後遺症に悩んでおられる患者様を対象とした特殊外来です。

治療の概要

最新の治療を行うとともに、患者様個々に応じたリハビリテーション訓練を提供します。
脳卒中の発症からすでに長期間(数年以上など)が経過している患者様もあきらめないでください。以下でご紹介する、効果が期待できる治療やリハビリテーション訓練があります。
当科の外来に通院しながら「自費によるリハビリテーション個別訓練」を行うことも可能です(費用は別途でお問い合わせください)。最高レベルの「脳卒中リハビリテーション」を提供いたします。

【TMS(経頭蓋磁気刺激治療)】

頭皮の上から大脳を非侵襲的(体に傷をつけずに)に刺激して、リハビリテーション訓練に対する脳の反応性を高める治療です。短期入院のうえで、集中的なリハビリテーション訓練と併用することで運動機能や言語機能の回復が期待できます。発症後数年間以上が経過している患者様であっても、その効果がみられることがあります。
当科部長の角田亘医師は、本治療の世界的なエキスパートです。

TMS(経頭蓋磁気刺激治療)

【ボツリヌス=ボトックス治療】

脳卒中によって麻痺した手足が、過剰に緊張する(固くなる、突っ張る)症状を痙縮といいますが、この症状に対する新しい治療がボツリヌス治療で、固くなった筋肉に直接薬剤を注射します。外来で施行することが可能です。ボツリヌス治療の効果は約3か月間持続します。障害者手帳を取得済みの方であれば、経済的な負担は大きくありません。

ボツリヌス=ボトックス治療

【失語症や記憶障害などの高次脳機能障害】

脳卒中の発生によって、失語症、半側空間無視、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害(暴言、暴力、興奮、性格変化)などの高次脳機能障害が出現することがあります。これらに対しては、経験豊富なリハビリテーション科の療法士が患者様の病態に応じたリハビリテーション訓練プログラムを提供します。患者様によっては、なんらかの投薬を行うこともあります。脳卒中発症後のうつ状態や無気力状態が、投薬によって改善することもあります。

【歩行障害】

脳卒中後の麻痺によって、歩行障害が出現します。麻痺による歩行障害については、適切な下肢装具の使用をお勧めします。当科では、経験豊富な義肢装具士と協力して、患者様それぞれに最も適した装具の作製と調整を行っています。歩行機能の改善をめざして、定期的な外来リハビリテーションを行うことも可能です。前述のボツリヌス注射を下肢に行うことで、より歩きやすくなることもあります。

【脳卒中後の疼痛やしびれ】

脳卒中を原因とする疼痛やしびれには、難治性のものも少なくありません。しかしながら、適切な投薬によってその症状を和らげることができます。当科では、投薬とリハビリテーション訓練を組み合わせることで、積極的な鎮痛治療に取り組んでいます。

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