お知らせ

2023.10.06

災害を想定したトリアージ訓練を実施しました

災害拠点病院である当院は10月2日、院内の国際ホールで大規模災害を想定したトリアージ訓練を行いました。トリアージとは災害発生時に多数の負傷者が発生した際、限られた医療資源でできるだけ多くの人を助けるため、重症度により負傷者の搬送や治療の優先順位をつけることです。

医師・看護師・診療技術部門スタッフ・学生など約50名が、まずトリアージエリアで負傷者を重傷(赤)・中等症(黄)・軽症(緑)に分け、各エリアで迅速に患者情報をまとめ、後方搬送へつなげる、という訓練を行いました。

当院の防災委員会委員長・前田剛志 副院長 のコメント
「今回はトリアージに特化した訓練だったもののスムーズに進行できたと思います。災害が起きないことに越したことはありませんが、有事の際に機敏に動くためにもこのような訓練はとても重要です。これからも病院全体として災害医療への意識を高めていきたいと思います」

DMAT担当 救急科・千葉拓世 医師 のコメント
「2022年に災害拠点病院の認定を受けた当院は、成田空港に最も近い病院という立地条件から震災やテロなどに対応していく必要があります。災害医療チームDMATのメンバーが在籍していても、災害が起きたとき実際に働くのは職員ひとりひとりです。今回のような災害訓練を通じてさらに意識を高め、災害に強い病院となるよう今後も引き続きこのような訓練を計画していきます」

万が一の災害発生時、当院では72時間の非常用電源の完備、フードコート内に酸素供給装置を整備し負傷者の救護所として利用、ヘリポートをはじめ1600台駐車可能な駐車場へのテント設置など、救急医療を担う災害拠点病院としてのみならず、入院患者様に対する医療を継続するという重要な役割も適切に実行できるよう、今後もさまざまな取り組みを行ってまいります。

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